今回は電気代の下げ方について、ご説明していきたいと思います。
まずその前に電気代の内訳についてですが、
多くの場合は、基本料金と電力量料金で構成されています。
基本料金は電気の使用量に関係なく発生する費用で、
契約しているアンペア数によって決まります。
契約アンペア数というのは、家全体で使用できる電流の上限で、
アンペア数が大きくなると、同時に多くの家電を使えますが、基本料金が高くなります。
何か家電を使ったタイミングでブレーカーが落ちることがありますが、
その場合は、使用できる電流の上限を超えていることになります。
続いて電力量料金ですが、こちらは文字通り電気の使用量に応じて発生する費用で、
使用量が多ければ高くなり、少なければ安くなります。
電力量料金は、単価 × 使用量で計算することができます。
それでは本題の電気代の下げ方です。まずは、基本料金です。
最初に契約アンペア数を確認しましょう。
簡単な方法としては、ブレーカーの一番大きいスイッチを見てみましょう。
30Aとか50Aとか数字が記載されており、それが契約アンペア数となります。
アンペアと言われてもピンとこないと思いますので、より馴染みのあるワットにします。
ちなみにですが、ワットは電力を表す単位です。
ご参考まにで、以下の式で計算することができます。
V(ボルト 電圧) × A(アンペア 電流) = W(ワット 電力)
一般家庭は電圧が100Vですので、契約アンペア数が50Aの場合、
使える電力は5,000Wとなります。
100V × 50A = 5,000W
次に、同時に使う可能性がある家電の、消費電力の合計を計算しましょう。
一般的には、冬が年間を通しての消費電力のピークとなります。
理由としては、冷房よりも暖房の方が電力が必要で、
かつ、冬は日が短く照明も必要になるためです。
ただ、皆さんのライフスタイルによっても、消費電力のピークは違うと思いますので、
それぞれ使用シーンを思い浮かべながら計算してみましょう。
以下、代表的な家電の消費電力となります。
あくまでも目安ですので、ご自身で使用されている家電を確認することをおすすめします。
消費電力は、家電本体に記載されていたり、カタログで調べることができます。
①常に使用する家電
・エアコン 600W
・こたつ 400W
・冷蔵庫 300W
・テレビ 300W
・照明 100W
※電気ヒーター(1,200W)は消費電力が多い割に、部屋を暖める効率が悪いため、
使用はおすすめしません。
②一時的に使用する家電
・電子レンジ 600W
・炊飯器 1,200W
・ケトル 1,200W
・洗濯機(洗濯時) 300W
・ドライヤー 1,200W
使用する家電全てを合計すると消費電力が多くなってしまいますので、
②の家電は、使用タイミングをずらすことで、消費電力のピークを下げることができます。
皆さん、合計を計算できましたでしょうか?
合計よりも使用できる電力が多い場合は、契約アンペア数を下げることで、
基本料金を安くできます。
ただ、注意として、エアコンは起動時、通常よりも多くの電力を消費しますので、
契約アンペア数は少し余裕を持たせたものにしましょう。
続いて、電力量料金の下げ方です。
冒頭でもお話しましたが、電力量料金は、単価 × 使用量で計算されます。
そのため、単価を下げれば電力量料金も下がります。
単価は契約するプランによって異なりますので、
ご自身のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが重要となります。
最近はスマートメーターが普及しており、
電力会社のHPで最適なプランをシミュレーションできますので確認してみましょう。
今の契約プランより料金が安くなる場合は、プランを変更しましょう。